登山

屋久島の宮之浦岳から縄文杉方面へ縦走してきたよ

屋久島へ行ってきました。いろいろ観光した話は別の記事にするとして、今回は九州最高峰の宮之浦岳を登り、縄文杉の方へ縦走してきた話です。

コースは、1日目:淀川登山口~花之江河~栗生岳~宮之浦岳~新高塚小屋 2日目:新高塚小屋~縄文杉~ウィルソン株~荒川登山口 です。

縄文杉を見に行く人でも宮之浦岳を登るってケースは稀だと思います。

なぜかというと、ハードだから

身を持って体験してきました。

何も見えなかった宮之浦岳山頂

出発から淀川小屋へ

宿泊先のいわさきホテルでタクシーを手配し、早朝4時に迎えに来てもらいます。そこから1時間ちょっと。淀川登山口には5時過ぎに到着しました。タクシー料金は12,000円弱くらい。

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ここから出発です。そして早速のトラブル発生。ヘッドランプの電池が切れていて点かず、ランタンを持って足元を照らしながら行くことになりました。5時過ぎくらいだとまだ周囲は真っ暗。嫌な予感がします。

いわさきホテルでは、朝食をお弁当に変更してくれます。変更をお願いすると、朝食と昼食のお弁当を用意してくれます。これが素晴らしかった。登山口からしばらく行くと、淀川小屋に到着します。そこで朝食をいただきました。

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他にパンがふたつ付いていて、ウインナーやハムを挟めるようにカットされていました。屋久島では24時間営業のコンビニなんかはたぶんないのでこういうお弁当をホテルで用意してくれるのはありがたかったです。

淀川小屋では後から来たおじさん4人組と少し話をして出発です。この4人組のおじさんとは下山するまでいろいろなところでお会いし、交流することになりました。

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すっかり陽も登り、トーフ岩を横目にしながら、順調にコースを歩んでいきます。どういう仕組みで山の上に岩が乗っかってんだろうな~と考えを巡らせたりしながら快調に歩いていきました。

勉強不足だった花之江河と栗生岳

山道を歩いていると、パッと視界が開け、湿原が現れます。小花之江河です。ガイドブックなどでは大きく取り上げられていませんでしたが、立派な湿原がありました。少し行くと花之江河もあります。

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山頂にあるのはトーフ岩。

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湿原では屋久鹿の親子が食事をしています。この花之江河は尾瀬と同じ高層湿原で日本の最南端に位置するそうです。ただ、盗み聞きしたガイドさんの話によると、鹿が新芽を食べてしまうので、尾瀬ほど植物が伸びないそうです。

屋久島に湿原があることを知らずに来ていたので、思わぬ休憩スポットになりました。尾瀬もそうですが、湿原って気持ちいいですよね。

そして、お昼ご飯。

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いわさきホテルに感謝です。

ただ、調子が良かったのはこの辺くらいまで。この先、天気が悪くなりだし、宮之浦岳の手前の栗生岳のあたりでは、ほとんど周囲が見えないくらいにガスってしまいました。

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けっこうでっかいリュックを背負ってる僕。ここではまだ周囲が見えますが、この後はガスがすごくて、ほとんど周囲が見えない状況に。

宮之浦岳山頂に立つ

そして、宮之浦岳の山頂です。

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本当は、絶景が広がっているはずなんですが、何も見えず。

本当に何もなし

晴れてれば、東シナ海とか硫黄島とか種子島とか口永良部島とか見えるはずなのに・・・

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山頂の証拠はこれだけ。まあ、ひと月のうち35日は雨と言われてるそうなので仕方ないです。

で、山頂を離れる時にはさらに強い雨が・・・。

新高塚小屋へ

宮之浦岳を過ぎてからは、宿となる新高塚小屋を目指します。山頂まででどっと疲れてしまい、さらに激しい雨にやられ、激しくペースダウンとなり、新高塚小屋についたのは午後4時半頃。11時間半も掛かってしまいました。

淀川小屋で一緒になったおじさんたちは早々に到着していたようで、僕らがあまりに遅いので心配してくれていました。テントを持って行ったのですが、雨が強く、テントを張ることは断念。山小屋にまだ空きスペースがあったので、場所をキープし、山小屋で一泊となりました。

山小屋で晩御飯をつくったりしたのですが、まじでしんどくでこの辺の写真が一枚もないです。

写真を撮る気力もなくなっていました。

縄文杉に圧倒される

すごかった縄文杉

雨は止まず、一晩中降り続けて、翌朝は雷雨に。4時ごろの出発を予定していたのですが、結局5時過ぎに。雨が治まってきたタイミングで出発です。

またもや暗い足元をランタンで照らしながらの山道となりました。

そして、そして、そしてー

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縄文杉です。圧倒される凄味がありました。

山小屋泊のため、日帰りで縄文杉を目指す人たちがまだ来ていないので、それほど混雑もしておらず、ゆっくりとみることができました。写真撮りまくりで、知らない人の写真もたくさん撮ってあげました。

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奥さんに撮ってもらった一枚。

縄文杉を超えると、山道がかなり整備されています。縄文杉を見るための定番ルートである荒川登山口からの人への配慮だと思います。

でも、アップダウンはけっこうあります。さらに僕らは前日に11時間も歩いているわけで、油断したらすぐ転びそうになるような状態でヘロヘロでした。

ハート形の切株で有名なウィルソン株

そして、有名なウィルソン株へ。

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切株の中から上を向くと、ハート形に見えるところがあります。

ウィルソンさんが雨宿りをしようと飛び込んだら大きな切株で見上げるとハート形に見えた、という説がガイドブックには書かれていますが、現地のガイドさんが言うには「もっと昔から屋久島の人は知ってた」だそうです。屋久島の研究に来たウィルソンさんに敬意を表して名付けたというのがガイドさんの説だそうです。

ここから下っていくと、トロッコ道に着きます。あとは、トロッコ道をひたすら歩いていくと、荒川登山口に到着です。途中、白谷雲水郷への分岐もあります。当初は白谷雲水郷に抜けようと予定していましたが、疲労のため断念。アップダウンのないトロッコ道を通って、荒川登山口を目指しました。

午後1時過ぎに荒川登山道に到着。バスが15時まで来ないので、カップラーメンを食べて「疲れた~、疲れた~」と唸ってました。

まとめ

宮之浦岳の山頂がガスってしまっていたのは残念。でも、もう一度チャレンジするかと言われるとちょっとしんどいかも。それくらいハードでした。

縄文杉は「すごい」の一言に尽きます。見とれて立ちつくしちゃいました。こっちは楽なルートからならまた行ってもいいかもなー。

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