10月22日に東京都行政書士会が主催する初級業務研修の宅建業免許のパートで講師を務めてきました。
この日は、午前中に産廃、午後に宅建業と建設業という具合に許認可のオンパレードとのこと。一コマ2時間の講義なので全部出席すると6時間の長丁場になりますが、新会員なら無料で業務を教えてもらえるわけで、これはなかなかいい取り組みだなと思っておりました。
僕が研修で伝えたかったこと
僕は書類の書き方とかはあまり重要だとは思っていません。僕が取り扱っている建設業や宅建業の都庁への申請の場合は、様式が違ったり必要な書類が無かったりした場合は別ですが、申請で書き方が間違っていることが発覚しても二重線で消して書き直せば受理してもらえることが多いです。
「書類が汚れてしまう」と言われると確かにそうなんですが、書類が汚れているからという理由で免許が下りないということはないわけで、そういう意味では研修で伝えるべきことは要件の部分とかお客様に間違えて伝えてはいけないことだと思っています。
今回は2時間しかない講座でしかも初級と謳っているわけですから、ことさら要件の部分を徹底的に細かくお伝えしてきました。
研修を終えてみて
宅建業の研修を受け持つのは初めてのことでしたので、時間配分が難しかったです。あと、思いのほか緊張しました。50人くらい受講生がいらっしゃったのと、行政書士会館の地下講堂の広さはなかなかのものでした。
まあ、苦ではないので、あとは繰り返していければ慣れるし、時間配分や何の話が受けるのかとかわかるようになると思っているので、機会があれば継続してやっていきたいところです。
継続して声が掛かれば、ということですが・・・
幸いなことに何名かの受講生が名刺交換にいらして下さったので、何人かの人には何かしら伝わったのではないかと思っております。
実務を講義で学ぶことの難しさ
講義を通じて、理屈とか考え方とかは伝えることができると思うのですが、それは実際とは違ってきます。体験しないとわからないことは絶対にあります。
僕はサイバーパンクとかディストピアとかの映画が好きなんですが、その中にマトリックスという映画があります。
マトリックスでは、今の僕たちが住んでいる世界は仮想現実で現実はコンピューターに支配されていて、人間はその養分になっているという設定です。現実の世界をコンピューターから解放するために仮想現実と現実を行き来するのですが、その中で、救世主となるネオに対して、レジスタンス側のリーダーであるモーフィアスが言うセリフがあります。
道を知っていることと、実際にその道を歩くことは別物だ
理屈ばっかりこねわましたがる人がいるのですが、僕は行政書士の仕事は現場ありきだと思っています。
もちろん講義で学ぶことも重要ですが、経験を積むことはもっと重要だと思っています。ぜひ、講義を受けたら実践して自分のものにしてもらいたいと思います。
研修って本当はそこまでフォローできればいいのでしょうけどね。実務を講義で学ぶことはやっぱり難しいと思わされます。
まとめ
今年は2回目の講師でした。10年くらいやってるとそんな依頼も舞い込んでくるもんです。資料とか作ったので使いまわしできたらいいなと思っています。