行政書士事務所の経営

行政書士の仕事は専門特化していくべき!のその先の話

094670

別の記事でも書いたかもしれませんが、世の中に行政書士を探している人って少ないんです。うちの事務所で言えば、ご依頼を下さる方は「建設業許可の専門家」であったり、「NPO法人を作ってくれる人」を探している人です。

そうすると集客する際には、看板に「行政書士やってます」って書くよりかは「建設業許可やってます」って書く方がいいわけです。つまりは特化してく方がいいわけです。

まあ、ここまでは最近は割と当たり前の話(?)になってきました。ですので、その先どうするよ?ってことを考えてみます。

どんな事務所形態があるのか?

スポンサーリンク

1.専門家として事業を継続していく

ひとつは、そのまま特化した業務の専門家として事業を継続していくということです。○○業務の第一人者として名を馳せるのは悪くありません。名が知れれば知れるほど依頼も増えます。そして、依頼の件数が増えれば、補助者さんを雇用するなどして書類の作成や役所への提出を任せ、自分はお客様の訪問をするというビジネスモデルになってきます。

税理士さんをイメージするとわかりやすいですね。

2.社長として事務所を経営していく

もうひとつは自分の仕事は人に任せ、事務所のマネージメント側にまわっていくというものです。専門家としてやってきた業務をマニュアル化して人に任せる。自分は実務から離れて経営に特化していくという考え方です。

事務所の規模感としてはこっちの方が大きくなります。また、いくつか柱となる業務が必要かもしれません。特化していることに変わりはないですが、複数の業務に特化している状態になっていることが多いかもしれません。

僕が昔勤めていた事務所は建設業に特化していましたが事務所の形態は後者になっていました。建設業と言っても、許可と経審で部署が違ったし営業も別れていました。事務組合もあったので、社労士さんも勤務しておりました。

なろうとしなければなれない

1の延長に2があるかと言われると答えはNOです。1を継続していたらいつの間にか2になるわけではないというのが僕の考えです。2にはなろうとしなければなれないと思うのです。理由はいくつかあります。

仕事の内容が違う

1は職人で2は管理者です。仕事の内容は全く異なります。1から2になる時は今までの自分の仕事を離れ、別のスキルを習得しなければなりません。自分でお客様のところにいかない代わりに、社員が行っても同じように対応できるよう教育していかなくてはなりません。2になろうと試みたけど、結局「自分でやった方が楽だ」と断念するケースも見受けられます。ただ、最近は同業で2になっている人って数は少ないですが、おりますので、そうした方にメンターになってもらったりすることができれば、もっと楽に2に移行できるようになるのかもしれません。

雇用に耐えうる売上が必要になる

人に仕事を任せる必要があるので、その人にはお給料を支払う必要があります。1でアルバイトやパートさんを雇っていくのとは少し違い、専門的な知識があって、お客様と応対できるような人材を確保していかなければなりません。それに見合う給料ですので、そこそこ必要になります。そのお給料を支払い、自分も報酬をもらい、それ以上の売上を立てなければいけないので、それをカバーできる集客力が求めらます。

僕はと言えば・・・

いつかは1から2に行きたいと思っています。まだ、全然できてませんが・・・。「自分で商品作りたい」とか言って、研修に行っちゃったりしております。

2になるのであれば、そういうのはやめて、誰かに行ってもらわないといけません。ただ、自分の仕事を決めて、現場には出ないと覚悟を決めることが重要なのはわかっているので、いつかは実現できると思っております。

まずは、2の状態を万全に。アルバイトさんの募集からだな。

ちなみにどっちが良いとか悪いとかそういう話じゃないですからね。自分が何になりたいかの話です。

-行政書士事務所の経営